板金塗装を施したばかりの車の洗車には特別な注意が必要です。

なぜなら、新しく施された塗装が完全に硬化するまでには一定の時間が必要であり、その間に無理に洗車を行うと、塗装面が傷ついてしまいます。

以下のポイントを守って、新しい塗装の美しさと耐久性を最大限に引き出し、車を最良の状態にしましょう。

塗装の硬化プロセス

自動車の板金塗装後、新しい塗料が完全に硬化し耐久性が高まるまでには、通常数日から数週間かかります。

この硬化期間は、使用される塗料の種類や施工された環境の気温、湿度によっても左右されます。

硬化が完了するまでの期間中は、塗装された表面が非常にデリケートで、小さな衝撃や摩擦にも傷がつきやすくなっています。

洗車時の注意点

もし新しい塗装の後で洗車が必要になった場合、次の点に留意することが大切です。

1.塗装後の硬化時間の確認

板金塗装を施した業者から、塗装が完全に硬化するまでの時間を正確に教えてもらい、その期間は洗車を避けるようにしてください。

2.手洗いを選択

自動車洗浄機ではなく、手洗いを選ぶことが望ましいです。

手洗いの際も、非常にソフトなタッチで、塗装面を優しく洗いましょう。

3.高圧の水や洗剤の使用を避ける

高圧の水流や強力な洗剤は、新しい塗装にダメージを与える可能性があります。

そのため、洗車の際は低圧の水を使用し、洗剤は使用しないでください。

4.直射日光の下での洗車を避ける

直射日光の下で洗車を行うと、水滴がレンズ効果を起こして塗装面が焼ける原因となることがあります。可能な限り、日陰で洗車を行い、水滴が残らないようにしっかりと拭き取ることが大切です。

硬化後の洗車

塗装が完全に硬化した後でも、塗装面を保護するために定期的な手入れが必要です。

ワックスをかけることで塗装面を保護し、美しい輝きを保つことができます。

また、洗車は塗装面の小さな傷や汚れを早期に発見し、修正する機会を提供するため、車の状態を長期間良好に保つためにも役立ちます。

以上の理由から板金塗装を施したばかりの車の洗車には特別な注意が必要です。

修理工場や専門家の指示に従い、車のお手入れは特に慎重に行なって下さい。